今日は朝から霧につつまれています。

5時に起きて泊の港へ出かけましたが何も見えません。

海は凪いで静かなのですが、水平線がぼんやりと滲んでいます。

再処理工場もまた深い霧の中で、150メートルの煙突は半分以上も霧に潜っています。

そんな光景を見ながら、この映画もまた霧の中にいるような気分になりました。

ギリシャのテオ・アンゲロプロス監督の映画に「霧の中」という作品があります。

幼い姉妹が旅をするのですが、残酷な現実に翻弄され傷つけられてゆきます。


今回は長期で撮影しようと、やってきてもう3週間になります、今正念場です。

ここにどんな人が暮らし、何に歓び、何に苦しみ、何を悲しみ、どうやって生きているのか

ほんの少しだけ解ってきました。


明日でチューリップ祭りが終わります。

明日は、霧が晴れますように。


20005/5/28 kamanaka