5月20日(金)初めて六ヶ所村にやって来ました。鎌仲監督、カメラマンの大野、助監督の河合の撮影チームは既に10数回ロケを積み重ね、この5月も3週間の長期ロケで滞在中ですが、私はその間の2日間だけの短い訪問です。

<チューリップ祭り>
この時期六ヶ所村では、菊川慶子さん経営の「花とハーブの里」で今年13回目のチューリップ祭りの真っ最中。今年は天候不順で前日まで5分咲でしたが、私が到着した日から気温が急上昇。赤・黄・紫・ピンク等の色鮮やかなチューリップが一気に満開。辺り一面を埋め尽くしています。5/21土曜日は絶好のアウトドア日和。家族連れ、若いカップル、熟年夫婦等お客さんも増え、皆お好みのチューリップを買いながら、お弁当、記念写真、ポニーライドとピクニック気分を満喫です。


     チューリップ畑 ポニー

                        

<ボランティア>
「花とハーブの里」には、菊川さんの生き方や運動に共感した様々な人々が集まり、農場を手伝っています。特にこのチューリップ祭りの時期が最も繁忙で、全国各地から多くのボランティアが集まり、チューリップの販売や農作業を手伝います。八戸在住の山内雅一さんは毎日車で1時間かけて通い、自らデザインしたグッズを販売したり、子供たちと一緒に絵を描いたりしています。他にも関東から関西から地元の人も含め10数名が集まり、共に汗を流しました。夜は有機農業で作られた美味しい野菜を中心とした食卓を囲みながら、ボランティア同志の交流が生まれます。とてもアットホームな雰囲気で、毎年手伝いに来ると言う常連さんがいるのも頷けます。


                     ペイント                           

<風車>
「花とハーブの里」の共同経営者・福沢定岳さんに周辺を案内してもらいました。六ヶ所村は“やませ”という強い海風が吹き込んでくる土地柄。その風を有効利用した風力発電の風車が多数回っています。その風車群と使用済み核燃料再処理工場が意外にも結構隣接して建っていました。核施設と、クリーンエネルギーとして最近注目を浴びている風力発電が、同時に高台から一望の下に見渡せる。これはちょっと面白い光景でした。


                      風車  
                               

<「六ヶ所村通信no.1」>
現在発売中の「六ヶ所村通信no.1」(ビデオ・DVD)には、昨年のチューリップ祭りの模様、チューリップ栽培により核施設に頼らない生活を実践しながら、再処理工場への反対運動を続ける菊川慶子さんの活動、ハンストを行う山内雅一さんの姿等の映像が収められています。菊川さんの上品でとっても穏やかな語り口は、従来の反対運動のイメージとは異なり、新鮮に映ります。ぜひ一度ご覧下さい。3500円にて好評発売中!(→ブログテーマ一覧DVD/ビデオ)

2005.6.3 巖本