25日からむつ市、青森市、弘前市、六ヶ所村、八戸市と無料の試写会をしてきました。


全部で150人ぐらいの方々に観ていただきました。


いろいろな反応がありました。


そして明日、実質的な稼働とも言えるアクティブ試験の安全協定締結が行われるというニュースが


入ってきました。朝日新聞によると


「28日に原燃は岩手県の自治体や漁業関係者に対し、宮古市と久慈市で説明会を開くが、これについて三村知事は「青森県民の安全安心に対する思いを最優先するのが私の立場」と述べ、協定締結への判断には影響しないことを強調した。」




「青森県民の安全安心に対する思いを最優先」と言っているが、県のアンケート調査によれば県民の80%


以上が不安を感じているという。この矛盾した発言が理解できない。




議論が十分に尽くされたとは到底いえないと客観的に思う。


国民のほとんどが核燃料サイクルの意味すら解っていないのではないだろうか。


再処理することは青森県だけの地域的な事柄ではないはずだ。国民に広く知らしめることなく


巨大な国家的プロジェクトが決められていくことに疑問を感じます。


民主主義的ではないと感じます。これは別に賛成だから反対だからという次元ではなく、そこにすら


至っていないのではないでしょうか?


どのテレビ局が核燃料サイクルに関して特集したというのでしょうか。ノンです。




今回の試写でいただいたアンケートからいくつかの意見を抜粋させていただきます。




「ひとことでは言えません。出て下さった人々の言葉が何よりのリアリティとしてぶつかってきました。


映像ならではの力だと思います。この地で自分に何ができるか、改めて問われました。」




「六ヶ所村民の再処理工場に対する考え方が良く表現され、理解することができました」




「知人の葬儀も欠礼してこの会場に来ました。私に息子や孫がいなければ関心ももたなかったかもしれません。六ヶ所の人々の苦悩、生きるということの大変さ、を見せていただき将来の青森を心配しています」




「一番の悪は無関心であるーマザー・テレサ」




「賛成、反対、どの立場をとるにせよ、自分の生きている数十~数百キロ四方の規模の地域ではなく


人類の未来につながる選択をしていることを自覚しなければならない」




「大変中身の濃い2時間でした。電力消費地の人たちに観てほしいなと思いました。核燃について考えさせられると同時に六ヶ所村と周辺の人々の優しさ、豊かさが伝わってきました」




「”生きる”人間の強さ、そして”生活していく”人間の弱さ、複雑です。ただ幸福の神髄とは何なのかを


追求すれば真の豊かさとは何かを思い巡らせば、自ずと自分の歩む道が見えてくるような気がします。


それを思わせるような映画でした」




「六ヶ所村と同じようななーんもない田舎に住んでいるので村のおっちゃん、おばちゃんの言葉にできない


思いが伝わってきました」




鎌仲 ひとみ