スリランカのコロンボ港からピースボートに乗って、紅海の奥にある港、アカバまで航海してきました。

私のように行く先々の港から乗って途中下船する人達を水先案内人と呼んでいます。今回は「ヒバクシャ」を上映して、いろいろと討論も交えて話してきました。500人近くも若い人達が乗っていて、毎回、その中から志願して何人かが会場の設営や看板、いろいろな雑用を手伝ってくれます。(水先案内人パートナー、略してミズパ)

とっても元気で好奇心旺盛な若者たちでした。みんな六ヶ所のことも、原子力発電のことも、被曝のことも

何も知らなくて、とにかく疑問の嵐が吹き荒れました。見てるこちらも新鮮。でも私だって、ほんの数年前に

イラクに行って初めて放射能っていうものに具体的な興味を持ったわけですから、この若者達の方がよっぽど進んでいます。

500人の若者と500人の熟年から老年の方たちが乗っていて、一回のセッションに参加するのはその中の

四分の一ぐらいでしょうか?「ヒバクシャ」からチェルノブイリ20年とういこともあってお話はどんどん六ヶ所へ。原発なしでどうやって暮らしていけばいいのか、これまでの経済成長を支えたのは原発だ、職業選択の自由があるのだから、いやなら他の仕事をすればいい、など様々な意見が出てセッションは日を追うごとに

熱を帯びてきました。いったいどうしたらいいのか?このままでいいのか?若者達は皆、大きな宿題を抱えこむことになりました。彼ら、彼女らの未来を決めているのは現在です。だからこそ私たちは話し合わなくてはならない、はずです。

「アラビアのロレンス」という映画の舞台になったアカバで下船し、車でアンマンへ。ここにはイラク医療支援の拠点、JIM-NETの事務所があるのですが、寄る暇もなく機上の人となりました。


昨夜はJーWAVEで二ヶ月に一度の坂本教授の番組が放送されました。私のインタビューは、というと

番組の最後の部分でかなり長く放送されました。ラジオ坂本のHPにはこれが一番いいたかったこと。と

見出しがあります。私のインタビューは全部ここで聞くことができるようになっています。

http://www.j-wave.co.jp/original/radiosakamoto/top.htm


私のキイワードは「開く」です。

情報を開き、心を開いて、今起きていることの根本を見つめたいと思います。

それからどうしようか? できることをしてゆく、誰かと話してみる、動いてみる。いろいろいっぱい

できることはあるし、未来を変える可能性だっていっぱいあると信じています。