5月25日の報道によると六ヶ所村再処理工場内で作業をしていた作業員が

誤ってプルトニウムを吸引し、内部被曝をしていたことが作業服の汚染から解ったということです。

プルトニウムは肺に吸着すると発ガン性が高いことで知られています。

再処理工場は3月31日から本格稼働に近いアクティブ試験を始めてから事故がこれで3件目です。

1件目 閉めるべき蓋をミスで開けてしまい、40リットルの放射性溶液が漏洩。

      これはどろどろに溶けた使用済核燃料の一部を洗った溶液であらゆる種類の

     人工放射性物質が含まれている。もちろんプルトニウムも含まれている。

2件目 4月24日 使用済燃料を溶かし込んだ溶液が配管から40リットル漏洩。作業ミスだという発表。


どれも人体や環境に影響がないと発表されています。でも実は大気中のアルファ線は計られていないんですよね。気体になった放射性物質のほとんどはアルファ線を出しているというのに。でも計る技術も存在しないということです。ではなぜ安全だといいきれるのかしら?

今回は直接作業員が被曝したことが認められました。この作業員が被曝した場所は放射性物質をグローブをはめてガラスばりの密閉容器の中で行うものですが、なんと60年前と同じような作業です。マンハッタン計画のプルトニウム製造からあんまり変わってないんですね。この部署は事故が多いんだってアメリカの原子力関係者が語っていたことを思い出しました。


工場はアクティブ試験を3月31日に行ったことで、2005年度の再処理費用としてたった1日で2800億円が各電力会社の積立金から支払われました。2兆2千億円かけて建設し、1円も収益をあげてこなかった

日本原燃が初めてあげた収益金です。3月31日に試験を始めなかったらこのお金は1年後に支払われる

予定でした。この2800億円はもちろん電気料金の収益金です。