さて明日からいよいよ劇場公開が始まります。 今日は大雨、明日もそうかな。 雨の日は映画館でアナザーワールドへ行ってみましょう。 六ヶ所村の空は青く高く広がっています。 明日のトークゲスト、一番手は本橋成一さんです。 「ナージャの村」や「アレクセイの泉」の映像美が鮮烈によみがえりますね。 二つともチェルノブイリを舞台にしているのですが、生活そのものを深く見つめた作品になっています。 人間は放射能汚染を受けた時も、やはり同じように生活をしていくしかない存在だということが痛いほど伝わってきます。 変わらないようで確実に変えられてしまうものが映し出されていて、後からじわじわと考えさせられる作品でした。 本橋さんとは「ヒバクシャー世界の終わりに」を大阪で公開したときにトークをご一緒させていただきました。とってもハートフルな 語り口が魅力的です。 二日目、8日は池田香代子さんにお越しいただきます。 池田さんは「世界がもし100人の村だったら」でとても良く知られています。 お話もとっても親しみやすく、判りやすい。しかも、本質を的確に表現される言葉を持った方です。お話を聞くといつも これまではっきり見えていなかったことが、はっきりしたな、と感じます。 今、起きていることは地球規模で考えないと、ほんとのことは見えてこないと感じています。経済成長をしながら一方で 環境破壊をしているそれらは車輪の両輪のように回って、世界を窮地に追い込んでいる。池田さんの最新刊「世界が100人の 村だったら 子ども編」はまさしく私たちの未来を考える必読の本です。 週末、お待ちしております!

本橋成一 作品展『サーカスの時間』 2006年10月31日(火)~11月26日(日)@JCIIフォトサロン
http://www.jcii-cameramuseum.jp/photosalon/photo-exhibition/2006/20061031.html

本橋 成一
ナージャ希望の村―チェルノブイリ、いのちの大地
池澤 夏樹, 本橋 成一
イラクの小さな橋を渡って
本橋 成一
アレクセイと泉
池田 香代子
世界がもし100人の村だったら 2 100人の村の現状報告
池田 香代子, C.ダグラス・ラミス
世界がもし100人の村だったら
池田 香代子, マガジンハウス
世界がもし100人の村だったら 4 子ども編
池田 香代子
世界がもし100人の村だったら 3 たべもの編