瞬く間に時間が過ぎてゆきます。毎日自宅から駅へ、東中野駅からポレポレへ、全力でダッシュする日々を送っています。
今週のゲスト、土曜日は土本典昭監督です。日本のドキュメンタリー界を代表する監督であり、もう30年近く水俣をとり続けている、つまり、同じ場所と事柄をテーマに作品を作り続ける世界でも希有な監督です。
代表作は「水俣ー 患者さんとその世界」「医学としての水俣病」 など数多くあるのですが、下北半島に取材した映画「海盗り」はちょうど20年前の六ヶ所の姿を撮しています。
「六ヶ所村ラプソディー」にも登場していただきました。
土本監督はスクラップ魔です。毎日新聞記事の切り抜きをしていらっしゃいます。
ドイツ製のはさみで切り抜きをしているシーンを撮影しましたが、残念ながら映画には入りませんでした。
「原発切り抜き帖」という傑作映画は新聞の切り抜きだけで構成された素晴らしいアーカイブ映画です。
ドキュメンタリーの傑作を沢山作っていらっしゃるものすごい大先輩なのですが厳しいというより、優しく見守って応援して頂いているという感じです。ニューヨークにいらしたり、中国の雲南省にいらしたりと精力的に活動していらっしゃいます。
当日のトークをお楽しみに!!
日曜日は鈴木真奈美さんです。グリーンピースで長年核担当を務められました。
その経験に加えて綿密な調査をされ、今年、「核大国化する日本ー平和利用と核武装論」を上梓されました。
- 鈴木 真奈美
- 核大国化する日本 平和利用と核武装論 平凡社新書
この本は素晴らしいです。私はいつも持ち歩いていて、疑問があると開きここから必ずその疑問に答えを見いだしています。
ご本人は柔らかい印象の素敵な女性です。
でも柔らかい表現で、すっごく怖いことをおっしゃるのですよ~。楽しみですねえ。
同じ日になんと福島フォーラム ( 10/21-27 )で上映が始まります。こちらは一週間の上映です。
ポレポレのトークの後、福島に走ってゆきます。
オープニングは福島大学の清水 修二先生とトークをします。
清水先生の著書はこちらです。
- NIMBYシンドローム考 迷惑施設の政治と経済 東京新聞出版局
NIMBYとはNOT IN MY BACKYARD=必要性は認めるでも我が家のそばに作られるのはごめんだ の略です。いわゆる迷惑施設の立地に際して反対する住民にしばしば投げつけられる非難の言葉だそうです。
福島には10基の原発があります。前の知事はプルサーマルの受け入れはしないと表明していましたが汚職事件で辞任してしまいました。これからどうなるのか、動向が気になります。原発現地での上映です。ここ福島の原発から出てきた使用済核燃料が六ヶ所村に搬入されるシーンは映画の中にも出てきます。
全てはつながっているのですよ。
kama
10/22(日) 鈴木真奈美さんのトークショーは11時からの上映後に行ないます。
トークショーは20分程度です。土・日は混雑が予想されますので、お時間に余裕を持って劇場へお越し下さい。
http://rokkasho-rhapsody.com/pole2.html
福島フォーラム
10/21(土)-27(日)毎日上映されます
21日は鎌仲監督のトークもあります。