28日のトークは下村健一さん をゲストにお迎えします。

http://www.ken1.tv/


下村さんはTBSのテレビ番組NEWS23やラジオ番組「下村健一の目のツケドコロ」

http://www.tbs.co.jp/radio/np/eye/

のホストとして知られています。職業は市民メディア・アドバイザー。


私もかつてニューヨークに住んでいたときにメディアをメディアで批判する、市民メディアグループ
「ペーパータイガー」に参加していました。アメリカでは子どもから老人まで自分たちで映像メディアを作ってパブリックアクセスと呼ばれる市民テレビで自由に放送する権利を行使しています。日本はまだまだですが、そんな日本の市民メディア最前線を走っているのがこの方なんです。


マスメディアはどうしてもいろいろな偏りを持ってしまう本来的な特性があります。公共の電波であること、スポンサーがお金を出していること、その理由はいろいろですがその偏りにバランスを回復させるのがもう一つのメディアを市民が作ることなのです。


かつてNHKの番組を作っていた私はNHKというマスの場に決してのってこないテーマを持ち込むことに意義を感じて作っていました。しかし、作品作りの場を前作「ヒバクシャー世界の終わりに」から今回の「六ヶ所村ラプソディー」までは自主制作メディアにシフトしています。というのも、マスメディアの場に限界を感じたからです。そこにはもちろん大きな可能性が依然としてあります。しかし、この二作品のテーマでは無理でした。


こんなことを言うとかっこよすぎるかな、って思いますが、道なき道を歩いてきたという感じです。核、そして原子力というテーマで自主映画。ちょっとハードルが高い感じですよね。それでも、私は私自身の無知から出発し、シナリオのない映画作りを、私たちが生きる今の時代を描くことを目指してきました。もちろん、ちょっとつらいな、と思うときもあります。そんな時、下村さんの活動や発言に触れたり、はっとさせられたり、どんなに励まされてきたことでしょう。


市民がメディアを作る意味が今ほど大事な時代はない、そこは私と下村さんはまったく同じだと思っています。取材カメラを持って下村さんはやってきます。劇場も取材の場に変わります、ぜひその現場に市民の一人として、観客として御参加下さい。

ハプニングが待ち受けているかもしれませんよ~~。


kama