明日のポレポレトークショーのゲストは映画監督ヤン・ヨンヒさんです。
「Dear Pyonyang」でベルリンで最優秀アジア映画賞を受賞した注目のドキュメンタリー監督です。
「Dearl Pyonyang」は彼女の家族の物語です。在日として大阪で生きる両親は生粋の北朝鮮信奉者です。3人の日本生まれの息子を北朝鮮に「帰国」させた父。
その息子に仕送りをし続ける母親。ヨンヒさんは両親といっしょに万景峰号に乗って兄たちが住むPyonyangを訪ねます。
国家としてみるあるいはマスメディアが描くのとは全く違った顔を持つ北朝鮮の人々の姿がそこにはあります。
愛する家族が住む場所。当たり前といえば当たり前のことを私たちはマスメディアの出す霧によって視ることを阻まれているのです。
国家の視点ではない、一人一人の個人がの眼差しこそがイデオロギーを解体し、人間の営みのあたたかさを取り戻してくれるのです。
金正日を賛美する父親のなんたる自己矛盾。
家族を愛するが故の選択のなんたる悲劇。
そしてそのキャラクターのなんという憎たらしさ、愛しさ。
本当に素晴らしい映画です。
明日は映画を作る現場のお話がいろいろできたらいいな、と思っています。
ぜひ、劇場にお越し下さい。
kama