お久しぶりです。やってもやってもおいつかない仕事にちょっとへこたれていました。そしたらなんとはしかが流行し、上映会が一つ期日変更になってしまいました。中央大学の上映委員会の皆さん、がっかりしないで7月の上映に向けてリセット、リフレッシュしましょう!!ところでこんど青森県で県知事選が6月3日にあります。ちょっと用事があって青森にでかけたついでに町のあちこちでお話を聞いてみました。今回は現職三村知事の圧倒的な優位がマスコミによって伝えられています。30代のタクシーの運転手の方は「友達にたのまれたから、自民党にいれるがな・・」とおっしゃってました。「子どもはひとりだけ、二人目は、学費がなああ」って。-自民党は子どもにとっていいことしてくれる?と聞くと「わがんねぇ」と。今日は四国徳島県にある小さな村をご紹介します。旧木頭村は30年かかって地元の人たちがダムの建設に反対し、日本で初めて住民が公共事業を止めました。裁判までもちこんで地域の環境を守ったのです。そこに一家で移り住んだ玄番真紀子さんとひょんなご縁で知り合うことになりました。玄番さんの本「やまもりのばばたち」は「協同・平和ジャーナリスト賞」を受賞していらっしゃいます。とっても面白くて一気に読めたそして物凄くためになる本でした。彼女自身の四こま漫画がついています。


やまもりばば
ダムを止めた村では、村長さんが「きとうむら」という会社を村人たちと作り、木頭村からおいしいものの発信を始めた。http://www.kitomura.jp/index.html  私が試しておいしかったのは柚子ジャム、ゆずみつ、柚子マンジュ。柚子が名産の村なんです。足元にある自然と暮らしから作り出された数々の商品はどれも手作りの手触りがして、かえって贅沢な趣があります。玄番さんは「きとうむら」で働きながら通信の編集もしていらっしゃいます。その通算73号4月号表紙がこれです。


きとうむら通信
この号に現「きとうむら」の社長さんの日野雄策さんの文章が載っています。素晴らしいのでここにご紹介します。

すべては自分たちに返ってくる・・・・合併後の那賀町が、とんでもないことでマスコミをにぎわしています。全国ニュースで取り上げられただけにすでにご存知の方もおられると思いますが、就任二年目の那賀町長が公金横領の疑いの中、行方不明になっているのです。横領額はなんと三億八千万円。その町長は、合併する前の鷲敷町時代の収入役と

町長を歴任していたころから公金に手をつけていたとか。そんなこととも知らず町民は彼を町長に選んだのでした。「きとうむら」は旧木頭村の第三セクターだけに、合併後はその株が那賀町に移管されました。そのため私は町長と会って、会社のことを話した経緯があります。しかし、そのときの印象はどこか上の空で、親身になって話を聞くでもなく他人事のようでした。これが新しい町長かとがっかりしたのを思い出します。そして今回の事件の発覚。私からすれば、とうとうメッキがはげたという感覚ですが、彼に票を入れた人々はだまされたわけで、さぞ悔しい思いでいっぱいでしょう。私が「きとうむら」にかかわった7年間は、ダムが中止となり、藤田さんが木頭村長選で破れ、円籐徳島県知事が収賄で逮捕され、町村合併があり、そして今回の町長の横領・・・と、政治にまつわる事件に振り回された年月でした。ただ、それでも民主主義が存在し、選挙によって政治はなされているのです。そしてこれらの事件をみるにつけ思うのは、その恩恵も報いも、すべて自分達に返ってくるのだということです。時は統一地方選挙、参議院選挙の真っ只中。人間関係や仕事関係のお付き合いの一つとして扱われがちな私たちの一票は、本来の意味を失い、結果として私たちの首をしめることにもなりかねません。そのことをわすれることなく、人を見極め、真実を見極め、未来を見極めた一票を大切にしたいものです。政治の腐敗は、民度の低さであり、自分の票を軽んじた選挙民自身の罪。そのことを肝に銘じ、投票を行いましょう。」

kama