30日に帰国いたしました。スウェーデンの北からデンマークの国境地帯の南まで3000キロに渡る距離を車や電車で移動しながら取材をしました。川下ではなく、川上で対処する本質的な環境政策の実地を見ることができました。2020年には石油に頼らない社会を構築する取り組みは着実に進み、既に地域暖房の分野では電気はほとんど使われなくなっています。日本ではオール電化が進んでいることを話すと、ある市の環境対策課の方が、「電気で暖房、それは随分野蛮だねえ」と言われました。

帰国の翌日は栃木県益子町で上映会をしていただきました。なんと益子駅の駅舎二階が会場です。「ましこポトリの会」と名づけられた上映実行委員会の方々がほんとに暖かい手作りの上映会を開催してくださって、冷たい雨が降ったにもかかわらず、たくさんの観客が地域から来て下さいました。陶芸家、皮工芸家、伝統大工、喫茶店、天然酵母パン、鉄のろうそくたてやお皿を作るひと、有機農家、などものづくりに携わる方々がブースを出して盛り上げて下さいました。ほんとにほんとにありがとうございました。言いだしっぺの盆栽作家さんが玄米と手づくり味噌でおにぎりを作り、地元の有機レストランさんも甘酒やお味噌汁などを作って下さいました。地域の中に根付く、くらしの底力を感じた上映会でした。その雰囲気を写真で少しだけお届けします。
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