今日、22日山口県二井知事が中国電力が申請していた、上関町の公有水面埋め立て申請を認可すると発表しました。

「原発は国のエネルギー政策で重要な位置づけがされており、上関計画も重要電源開発に指定されている」から埋め立てが必要だと述べたそうだ。原発と向き合う位置に暮らす祝島の人々は26年間この計画に一貫して反対してきました。つい二日前、島民有志が山口地裁へ埋め立て免許を出さないよう求める訴えを提出したばかりです。埋め立て予定地の田ノ浦に私も先日行ってきました。瀬戸内海で最も自然が保存された場所であると京都大学の学者さんたちが口をそろえて語っていました。海藻の専門家新井さんは、田ノ浦に潜って、砂がここだけ白いのは海底から淡水がしみ出しているからだ、といかに田ノ浦が特別な環境であるか力説してくれました。許可が出てしまったので、来春そうそうにも埋め立てを始めるとか。瀬戸内海全体に影響がでるだろうと加藤教授が心配していましたが、1秒間に70トンの海水が7度温められるわけで、それが二基できるということは一級河川なみの温水の川が二つ出現するということなのです。取り返しのつかないことになるでしょう。これが、生物多様性うんぬんを声高に語る国のすることなのです。本当に、どうしてもここに原発が必要なのか、議論を開くこともなくこうやって建てられていくことが大きな問題だと思います。

kama