フォトジャーナリスト・森住卓さんの新刊のお知らせです。
http://www.morizumi-pj.com/
『六ヶ所村ラプソディー』~オフィシャルブログ-沖縄新刊

『沖縄戦「集団自決」を生きる』
写真・文:森住卓
出版:高文研 1400円+税
お申込みはこちらより
http://www.koubunken.co.jp/0425/0413.html


以下森住さんのHPより
http://www.morizumi-pj.com/
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64年前太平洋戦争末期、
沖縄本島西方海上に浮かぶ、慶良間諸島で何が起こったのか。
「生きて虜囚の辱めを受けず、米国捕まれば男は八つ裂きにされ、女は強姦される」と日本軍に教育されたていた住民は、米軍上陸の直後、アメリカの手にかかるより、親が子を兄が妹や弟を父を母を殺していった。いわゆる「集団自決」だ。肉親同士が殺し合うという世界史の中でも特異でもっとも悲惨な出来事だった。
 なぜ、この悲劇が起こったのか?その事を自問しながら取材を続けた。肉親同士が殺し合う「集団自決」は長い間語られることはなかった。事実、体験者の何人もが「このまま墓場に持って行こうと思っていた」と証言されている。
 しかし、憲法9条を変え戦争の出来る国にしようとする勢力が『「集団自決」は軍命ではなかった』として沖縄戦の真実を塗り替えようとしているとき、心の奥にしまい込んでいた辛い体験を語り始めたのだ。
 体験者へのインタビューは心の傷口をこじ開け、塩を塗り込むような苦痛を味あわせるような残酷さを、持っていた。そうしなければ歴史の真実をあぶり出すことができなかった。
 撮影は悲惨な証言とは反対に出来るだけ、明るい表情を撮影したかった。あの未曾有の体験を乗り越え、生き抜いた証(あかし)として。そして、これからも幸せに元気で長生きして欲しいと思ったからだ。渡嘉敷島11人、座間味島15人の証言と表情豊かな写真とともにまとめた。多くの人にこの事実を知って頂きたいと思っています。
 すでに、刷り上がった本を証言していただいた島の皆さんにお送りした。早速、「出版していただいてありがとうございます」「私の体験を本にして残していただきありがとう」などお礼の電話をいただきました。体験者が勇気を振り絞って証言していただいた事に報いることが出来たと思っています。

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森住さんは旧ソ連セミパラチンスクやイラクをはじめ、
世界の核実験場の被曝者の取材を重ねてこられたフォトジャーナリストです。

1月27日の今日は高江の住民の座り込みを違法とする防衛庁の裁判を
那覇で取材中ということでした。


●Nucler Blue 核に蝕まれる地球
http://www.morizumi-pj.com/shashinten/nuclearblue.html
●イラク・湾岸戦争の子どもたち
http://www.morizumi-pj.com/shashinten/iraq.html
●森住さんの著書
http://www.morizumi-pj.com/tyosyo/tyosyo-index.html

現代に伝えられようとする貴重な証言を真摯に受けとめたいとおもいます。


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