2月7日、8日と盛岡で開かれた「六ヶ所村ラプソディー 東日本サミット」に参加してきました。熱気とポジティブなエネルギーに溢れた素晴らしい会でした。このサミットは東北6県で六ラプを上映した人たち、観た人たちが集まってこれから再処理に対して市民としてどういう取り組みをしていくのか話し合うという場でした。詳しくはこちらにあります。
http://lmswkm.net/summit/archives/332
全国から170人が集まって活気のある議論を展開し、エネルギッシュに交流しました。



『六ヶ所村ラプソディー』~オフィシャルブログ-samitt1


『六ヶ所村ラプソディー』~オフィシャルブログ-samitt2

参加者がヒラバで意見を自由に言うことが大事にされました。しゃべり場で様々な人たちがが様々な体験や意見を共有しました。

『六ヶ所村ラプソディー』~オフィシャルブログ-samitt3


参加できなかった人たちが代わりに花を送ってきて、会場は花で溢れました。
『六ヶ所村ラプソディー』~オフィシャルブログ-samitt4

『六ヶ所村ラプソディー』~オフィシャルブログ-samitt5

『六ヶ所村ラプソディー』~オフィシャルブログ-samitt6

『六ヶ所村ラプソディー』~オフィシャルブログ-samitt7

分科会は4つに分かれて行われました。今回、応募された34のアクションプランの中4つが選ばれ、そのプランごとに深く・熱く議論が展開しました。新たな署名、データバンクの開設、みんなでできるキャンペーン、市民エネルギー政策大綱の作成、などです。これまで長く活動してきた人、ほんの最近始めた人、老若男女が一同に会して同じ思いを共有した大変珍しい集会となりました。


『六ヶ所村ラプソディー』~オフィシャルブログ-samitt8


二日目もますます議論が熱くなり、会場は笑いと歓声に包まれつつ、まじめな意見がまじめに真剣に聞かれました。そして、サミットの宣言文が採択されました。以下に貼り付けます。

『六ヶ所村ラプソディー』~オフィシャルブログ-samitt9


『六ヶ所村ラプソディー』東日本市民サミット 盛岡宣言

 ドキュメンタリー映画『六ヶ所村ラプソディー』は、日本各地でそれぞれに生きてきた人々を、核燃料再処理工場という「点」で結びつけた。海、空、大地などの自然や環境、食、健康、子ども、私たちを含む生態系、未来に引き継ぐすべてのいのちを守りたいと願う素朴な私たちの心を揺さぶった。そして、エネルギーや経済政策の名の下に進められる国策という何か大きなカタマリの根底に、六ヶ所村に住む人々の生活と、それとは無関係だと思って生きていた人々とのつながりを浮かび上がらせ、いっきに私たちを目覚めさせた。

ムリヤリ押し付けられる国家プロジェクトと放射能への不安に、何をしてよいのか分からず、目の前のできることから始めた個々人のアクションは、「STOP再処理!LOVE六ヶ所!」「海に空に放射能を捨てないで!」というムーブメントとなって日本全国へと広がり、さまざまな企画とネットワークを生み出した。それぞれの行動は、あるときは思いがけない成果を生み、あるときは苦渋をなめ、紆余曲折しながら、いつしか実際に止めることができる具体的アクション・プランを求める大きな潮流となった。
無名な一人ひとりの自主的参加による市民サミットは、ユーモアとウィット、斬新なアイデア、それぞれの持ち味や経験を生かした提案が集まり、真剣な議論を通じて、4つのアクション・プランを決定した。
本サミットは、日本の新しい政策提言の形、主体的な自治的市民の提言として、私たち自身の手で未来を作り上げていく、新しい民主主義の姿かもしれない。私たちの生活のことは私たちが議論し、決定し、責任を持って行動する。あたりまえのことをあたりまえに行うことの大切さと責任の重さを自覚し、皆の総意で確認する。
一、「市民版原子力政策大綱の策定」
原子力発電からクリーンエネルギー発電への転換に向けた具体的提言を創り上げ、環境への負荷が少ない持続可能な社会をめざすことを政府に求める。
一、『全国署名「高レベル廃液を絶対に環境へ放出させないことを求める」に取り組む』

署名活動を通じ、再処理工場の高レベル廃液による深刻かつ甚大な環境汚染の緊急性を 広報し、早急に再処理工場の凍結を要望する多くの国民の声を政府に届ける。
一、「再処理データバンクづくり」
再処理を止めるため、科学的知識・政治的戦略・経済的効率の試算・そして皆の活動実績などあらゆるデータを蓄積し、活動に生かせるノウハウを共有してバンクによる自立した活動を作る。
一、「みんなでできるキャンペーン」
身の回りで誰でも賛同できる草の根運動から国の政策転換を求める運動まで含め、広く全国各地に呼び掛け、躍動する。あなたのパッションと行動が全てだ。
これら4つのアクション・プランは再処理工場を止めるための六ラプサミット・プログラムとする。そして、相互に連携しながら、具体的かつ効果的に進めていくために、六ラプサミットネットワークを作る。
未来は、今の私たちの選択にかかっている。
これから始まる私たちのドキュメンタリー。
私たちは、ここに宣言する。
目的は一つ、道を作ろう。

新しいステージが始まったようです。集まってくださった皆さん、主催してくれた皆さん、全国から応援してくれた皆さん、名もない市民の力がつながり、その本来の力が発揮されるのはこれからです!!


kama